2007年より開催しておりますアンリュウリコーダーフェスティバルは、
今年でいよいよ7回目を迎えます。例年、欧州、欧米で開催される古楽祭に於いて、
日本のみならずアジア各国のリコーダーの隆盛ぶりは、かねてより話題になっています。
　ここ数年で急速にアジア各国のリコーダー製作家、演奏家や愛好家の方々との交流が深まり、
私共の製作工房と、ショールーム（アンリュウリコーダーギャラリー) を日頃訪ねて来られる海外の
お客様も年々増えています。また、併設されているタケヤマホールでほぼ毎月行われるイベントでは、
これまでに、オランダ、韓国のリコーダー製作家による出展や、オランダ、ドイツ、アメリカ（ボストン）、
スウェーデン、台湾など、国内外の著名なリコーダー奏者による演奏会も実現し、盛況を博しています。
　そのような状況において、今年、アジアンリコーダーフェスティバルと名を変え、
日本、台湾、韓国、香港の演奏家、製作家、愛好家やお客さまとの交流を主な目的とした、
一大イベントを開催するに至りました。
　世界各地で、リコーダーを勉強する学生が減りつつあるという話題を聞きますが、
そんな噂も一掃するほどにアジアは大変盛り上がっています。このイベントに訪れ参加された皆様が、
各国の人々との交流を通して、国を越えた音楽の楽しみとリコーダーのすばらしさを感じ、
また、これからを担う次世代の人々の原動力に寄与でればと、心より願っています。

アジアンリコーダーフェスティバル 代表
竹山木管楽器製作所　リコーダー製作家　竹山宏之